ベンチャー企業との共創を通じて、

横浜スポーツタウン構想を推進し、

関内周辺エリアの抱える様々な地域課題を解決することで、

新たな魅力や賑わいの創出を目指すプロジェクトです。

横浜市庁舎跡地開発プロジェクトのメンバーから、

DeNA、三井不動産、東急、京急電鉄が集い、

リソースを提供することで、4社が横断的に連携し、

新しいまちづくりを行います。

◇DeNA担当者(中寺氏)インタビュー抜粋

➖DeNAとしては、関内の街にはどのような課題があるように感じていますか➖

近年は、隣のみなとみらいエリアに経済や商業の軸足が移っている流れがあります。みなとみらいには大型の商業施設やレジャー施設が集積しており、とても便利な街ですが、関内にはみなとみらいには無い魅力があると感じています。例えば、関内周辺には歴史的な街の資産が多く存在します。横浜スタジアム周辺には中華街や山下公園、美しい景観の日本大通りがあり、その周辺には古い建築物も多く残っています。少し足を伸ばすと野毛の飲屋街など独特の雰囲気を持つ人気スポットがあります。

一方で、これらのスポットが人々にとって回遊しにくいことは課題と認識しています。みなとみらいのように集積しているわけではなく点在しているので、回遊性はどうしても劣ってしまう部分があります。

➖それらの課題に対して、どのようなアイデアを望まれているでしょうか➖

プロ野球の観戦で関内を訪れる人々が、試合の前後の時間帯にこれらのスポットに立ち寄ったり、回遊するような動きが活発になると、地域経済にも好影響ですし、関内の街はもっと良くなると思っています。

例えば、関内の各スポットのイベントの情報などがリアルタイムで発信されていたり、人々がそれぞれのエリアに回遊するメリットを提供できるようなアイデアがあると面白いですね。

➖DeNAはどのようなリソースを提供できるのでしょうか➖

DeNAグループとして特徴的なものは、やはり横浜スタジアムやグループで保有するデータだと思います。

横浜スタジアムを使った実証実験の機会の提供や、プロ野球やスマホゲーム以外にも、AI・ヘルスケア・オートモーティブ・ソーシャルLIVEなど様々な事業を通して蓄積したデータ・ノウハウを提供できる可能性があります。

また、関内で横浜DeNAベイスターズが運営しているTHE BAYSの2階ではCREATIVE SPORTS LABというコワーキングスペースがあります。採択されたプロジェクトの検討期間はこちらの施設をご利用いただくことも可能です。

さらに、今回YSAは横浜市にご後援をいただいておりますので、4社のリソース以外でも、案件よっては横浜市にご相談をすることも可能です。

◆東急担当者(武井氏)インタビュー抜粋 

➖それらの課題に対して、どのようなアイデアを望まれているでしょうか➖

臨海部や横浜公園などの公共空間を含むスポーツプログラムやウェルネス観点からのアイデアがあるとエリア全体の人の賑わいが生まれそうですね。

また、歴史的建造物や独特の文化などを生かした関内版着地型観光モデルが生まれる仕掛けや、ナイトタイムエコノミーが活性化するような方向性も地域内経済の活性化に繋がり、面白いと思っています。そして、地域内モビリティに関する取り組みもあるとエリア内でもっと回遊性が生まれ、関内全体に好影響を与えるかと思います。

➖東急はどのようなリソースを提供できるのでしょうか➖

東急グループとしては、渋谷を中心としてインバウンドにも取り組んでおりますので、観光リソースを提供できると思います。

また、東急東横線がみなとみらい線に直通していますので、そういったリソース提供の可能性もあります。他にもグループ各社と連携をとることもできるかもしれません。

➖最後に改めて、応募を検討している方々にメッセージをお願いします➖

今後横浜市庁舎跡地でのPJはありますが、まだまだ街全体でのポテンシャルはあると思っています。新旧入れ交じるこの関内周辺エリアにおいて、新しいまちづくりを共に創造していきませんか?応募を心待ちにしております。

◇京急電鉄担当者(松原氏)インタビュー抜粋

➖それらの課題に対して、今回の取り組みでは、どのようなアイデアを望まれているでしょうか➖

各地域の魅力的なコンテンツをどうやって有機的につなげ、新たな可能性を発掘できるかがカギになります。当社は移動手段を提供していますが、従来の観点とは違った切り口のイノベーターたちにもぜひ参画してもらい、新たな価値を共創できればと思っています。

スポーツを軸としたまちづくりに関するイノベーティブなアイデアはもちろん、現在はいろいろな分野での境目がなくなってきており、当社の事業範囲にこだわることなく社会課題解決に向けたチャレンジ提案を待っています。

➖京急電鉄はどのようなリソースを提供できるのでしょうか➖

ご提案いただいた事業になるべく柔軟に対応したいと考えています。関内エリアには、当社線の駅やバス・タクシーなどの交通、高架下の商業施設があり、データ取得や事業展開、実証実験、イベントやサービスの周知など様々な活用方法が考えられます。

➖最後に改めて、応募を検討している方々にメッセージをお願いします➖

今回のYSAでは4社のリソースを組み合わせた事業も考えられるので、ぜひ横断的に使っていただき、関内エリアのこれからのまちづくりのための幅広い提案をいただければと思っています。

◆三井不動産担当者(酒井氏インタビュー抜粋

➖それらの課題に対して、どのようなアイデアを望まれているでしょうか➖

こちらが想像もしなかったような斬新なアイデアを含め、とにかく色々なアイデアを伺いたいです。ICTを利活用したアイデアもあれば、技術的には目新しくなくても、関内・関外の課題解決に繋がるアイデアもあると思います。

三井不動産は長期経営方針「VISION2025」のなかで次の3つの方向性を掲げています。

・街づくりを通して、持続可能な社会の構築を実現

・テクノロジーを活用し、不動産業そのものをイノベーション

・グローバルカンパニーへの進化(国内事業においては「世界に通用する不動産サービスの提供」と言い換えることが出来ると思います。)

これら3つの方向性は、これからの街づくりにおいて非常に重要なテーマだと思います。

関内・関外でも「持続可能で暮らしやすいまちの実現」「テクノロジーと現実の不動産を結び付けることによる新たな価値の実現」「国内外からの来訪者が安心して過ごすことのできるまちの実現」といった観点で街づくりに取組むつもりです。こういった観点から見て、関内・関外の課題解決のために役に立つアイデアを期待しています。

➖三井不動産はどのようなリソースを提供できるのでしょうか➖

当社は多くの街づくりや商業施設などの運営に携わっており、そこで培った知識や経験、ノウハウは応募して頂いたアイデアを実行する際にはお役に立つと思います。

➖最後に改めて、応募を検討している方々にメッセージをお願いします➖

関内・関外は歴史が古く、とても魅力的な街ですが、まだまだ成長・発展、更新する可能性が多く残っていると思います。活性化に向け、皆様からのフレッシュなアイデアをお待ちしています。